フィギュアスケート男子の高橋大輔(27=関大大学院)が「愛と希望」で集大成のシーズンに臨む。11日、大阪・伊丹空港から合宿先の米国に出発。出産を公表した安藤について「本人から直接聞いていなくて、報道で知った。聞いた時はかなりびっくりした」。その上で同じソチ五輪を目指す競技者として「命が生まれることは素晴らしいこと。スケーターとしても母親としてもまたひとつ強くなって、安藤美姫という世界観を見せてくれると思うし、それを楽しみにしたい。お互いに五輪を目指して頑張りましょう」と話した。

 この日は新演目も発表した。ショートプログラム(SP)は佐村河内(さむらごうち)守氏作曲の「バイオリンのためのソナチネ」で振り付けは宮本賢二氏。フリーは「ビートルズメドレー」で振り付けは浅田真央らを手がけるローリー・ニコル氏と初タッグを組む。勝負演目のイメージをクラシック音楽のSPは希望、フリーは愛と表現した。

 初披露は、今季初戦のジャパン・オープン(10月5日、さいたまスーパーアリーナ)を予定。3度目の五輪に向けて「アスリートとして最高の舞台。終わってみてやり残しがあれば続けるかもしれないが、これが最後という気持ちでやる」と口にした。【益田一弘】