日本バスケットボール協会は27日、ナショナルリーグ(NBL)とTKbjリーグが併存する国内トップリーグの統一を目指す「新リーグ組織委員会」を都内で開いた。国際連盟(FIBA)から問題解決期限とされた今月末が迫るが、日本協会の丸尾充会長代行は議論に進展がなく、合意に至らなかったことを認めた。次の会は来月で、残り時間を残して「白旗」。これで、解決できなかった場合にFIBAが明言している資格停止、国際試合出場停止の処分は避けられなくなった。

 この日議論となったのは、会のメンバーだった深津前会長の辞任について。24日にリーグ問題などが合意に至らない責任を取って退任した。組織委員会には理由説明がなく、bjの河内コミッショナーらが事実確認を行った。結局、参加要件などの具体的課題を話し合うに至らなかった。

 同日、日本協会は辞任経緯などを日本オリンピック委員会に説明した。星専務理事は「お叱りを受けた。残り期間で頑張ってほしいと言われた」と述べた。

 今後は29日の臨時理事会で、FIBAに提出する資料を承認する。問題とされた<1>協会のガバナンス<2>代表の強化<3>リーグの3項目の回答になるが、「途中経過」で納得されるかは疑問だ。来夏には16年リオデジャネイロ五輪の予選も控える。最後まで努力することを願った選手たちの声は届かずに解決への歩みは止まった。【阿部健吾】