日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日・両国国技館)の新番付を発表し、小兵の豊ノ島が新関脇、エストニア出身の把瑠都が新小結となった。先場所は小結で10勝を挙げた豊ノ島は、体の小さな入門希望者を対象にした第2新弟子検査出身では初めての関脇。

 元若ノ鵬が8月に大麻所持容疑で逮捕、解雇されたため、7月の名古屋場所後の番付編成会議で同容疑者がランクされた東前頭8枚目は空位となった。番付に空白ができるのは、力士死亡事件で当時の師匠が解雇され、幕内の時津海が急きょ引退して時津風部屋を継承したことに伴って西前頭11枚目が空位となった昨年九州場所以来。

 両横綱は、先場所全勝優勝した白鵬が3場所ぶりに東に座り、左ひじのけがで途中休場した朝青龍は西。大関陣は1年ぶりにかど番がおらず、千代大海が58場所目、魁皇は49場所目。安馬は5場所連続の関脇となり、朝赤龍が小結に返り咲いた。琴奨菊が6場所ぶり、稀勢の里は4場所ぶりに3役から平幕に落ちた。

 新入幕は北太樹、モンゴル出身の玉鷲の2人。再入幕は春日王。日本人で史上最重量関取となる252キロの山本山が新十両で、安壮富士と若天狼が十両に復帰した。