2日の力士会後の検査で大麻の陽性検査が出た平幕露鵬と師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)、塩谷安男弁護士が6日、大嶽部屋前で会見し、検査が適正に行われなかったことを主張した。

 この日大嶽部屋に精密検査でも陽性だったことが通知された。ところが尿のサンプル採取の際、簡易検査では五輪などのドーピング検査とは違い、無記名で行われるものが最初から人が特定できる形で行われたこと、尿採取用のコップは任意に選べるはずが親方から直接手渡されたことなどを主張。塩谷弁護士は「公平、公明性に問題がある」とした。

 露鵬は「大麻もマリフアナもやったことはない。自分は相撲が大好きで、相撲を一生懸命やりたいだけ。(検査結果は)絶対に信用しない」と話した。大嶽親方も「やっていないと言っているのだから、それを信用する。他の機関や警察での検査も視野に入れたい」。塩谷弁護士は今後について「協会側の反応を見ながら対応する」と話した。