<大相撲初場所>◇11日目◇21日◇両国国技館
怪力自慢の西前頭筆頭の栃ノ心(27=春日野)が“業師”となった。関脇逸ノ城(21=湊)との一番。右四つがっぷりから投げを打ち合うと、最後は左手で、相手の右膝を内側から刈り取った。内無双。左膝から崩れ落ちた逸ノ城を見て「やった」と喜んだ。
「狙ってないけど、たまたま。足がそろったから、バッとやった」と息を弾ませた。内無双は、本場所はもちろん、稽古場でもほとんどしたことがなかった。一瞬のひらめきだった。
相四つの逸ノ城とは、十両で2連勝しながら、幕内で初対戦となった先場所は寄り切りで敗れた。「考えたのは、疲れるからあまり攻めない方がいいということ。先場所は攻めて攻めて、疲れた。重いから持って行けないので」。強引な力勝負に挑まず、技で仕留めた。
支度部屋でちょうど話が一段落したとき、同じ春日野部屋の関脇碧山(28)が横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)を倒した。「やった!
オヤジ(師匠の春日野親方=元関脇栃乃和歌)の機嫌が良くなるね」。喜び勇んで帰途に就いた。

