大麻取締法違反で逮捕後、日本相撲協会から解雇された元若ノ鵬(20=本名・ガグロエフ・ソスラン)が、自ら告白した週刊現代(講談社)の八百長告発記事を「うそだった」と否定していたことが27日、分かった。力士としての地位保全を求める仮処分抗告手続きの陳述書の中で「だまされた。軽率な行為」などと記載。この日、弁護士事務所側も「記事の内容について否定するもの」と認めた。一方で週刊現代編集部に対して元若ノ鵬は「そんな陳述はしていない」と否定したという。
角界の八百長を告発した2カ月前の会見は何だったのか。元若ノ鵬が「週刊現代」誌上での八百長告発記事を「うそだった」と否定した。20日に東京地裁に提出した陳述書には日本語で「解雇後、見知らぬ人物から電話があり、『八百長の告発記事を書けば相撲協会に戻れる。週刊現代の取材を受けるように』と言われ、だまされた。軽率な行為を悔やんでも悔やみきれない」などと記載されていた。元若ノ鵬のものとみられるサインもあった。
大麻取締法違反で逮捕され、8月に日本相撲協会を解雇された元若ノ鵬は、9月29日に都内で会見を開いた。「アンフェアな取組を強いられた。週刊現代のために、詳しい話は裁判でする」と角界での八百長を告発。八百長疑惑報道で日本相撲協会から名誉棄損で提訴されていた週刊現代側の証人となることを表明した。その後、証人申請は却下されたものの、10月から週刊現代の記事の中で、琴欧洲や千代大海、魁皇など現役力士の名前を挙げて八百長を告発した。
一方で元若ノ鵬は「解雇撤回」を求めて相撲協会を提訴し、東京地裁で係争中だった。当初、本人は八百長告発が裁判に有利になると思っていたが、状況は変わらず、むしろ自身の首を絞める結果になった。告発記事も物的証拠がなく、「私が証拠です」と訴えたが、後で記事内容を訂正するなど、不審な点も多かった。このため前言を撤回した可能性もある。代理人の宮田真弁護士は「相撲協会復帰を強く願う元若ノ鵬のために陳述書を作成した」と説明し、本人がサインしている姿を録画したDVDを添付したという。


