平幕高見盛(33=東関)が、前代未聞の“注意”を受けた。大相撲の春巡業が10日、神奈川・藤沢市で行われ、高見盛は小中学生相手の「わんぱく相撲」に参加。他の力士は2人の小学生を同時に抱え上げて場内の笑いを誘うなど、なごやかな雰囲気だった。だが高見盛の相手だけはいずれも大柄。内掛けやけたぐりなどの抵抗に遭い、本気モードになったのか、子どもともつれ合いながら土俵下に真っ逆さまに落ちる場面もあった。

 即座に土俵下で見守った巡業部長の放駒親方(元大関魁傑)に呼ばれ、注意を受けた。同親方は「相手をけがさせるんじゃないかと思った。ふざけているのか、本気なのか分からなかった」と説明。終盤は真顔だった高見盛は「(土俵下に落ちたのは)バランスを崩したから。痛みはない」と、落ち込みながら振り返った。