ものまねタレント・コロッケの次男滝川歩君(18)の角界入りが決まった。15日、師匠となる佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に付き添われて千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋に合流。兄弟子らに迎えられ「実際に部屋に来て緊張も大きいけれど、相撲に集中したい」と決意を新たにした。

 体格の良さを見込まれ、小学2年で大田区相撲連盟の一員として大会出場したことを機に相撲にのめり込んだ。多摩大目黒高では部活動ではなく同連盟に所属し、大会などに出場した。全国大会上位などの経験はないが、6年前、長男将且君が出場した大会で見て以来注目していたという佐渡ケ嶽親方は「体格もいいし、自分の意志でこの道を選んだ強い気持ちを持っている」と、172センチ、130キロの好素材にほれ込んでいる。

 父コロッケと同じくものまねが得意。中でも森進一がおはこで、テレビ番組の親子共演で披露したこともあるという。相撲の得意技はがぶり寄り。兄弟子の大関琴奨菊が目標で「大関を近くで見て『ものまね』から」と話した。

 今日16日から稽古を開始。春場所(3月9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の新弟子検査を受検し、合格後「琴コロッケ」ではなく「琴滝川」のしこ名で春場所の前相撲でデビューする。「コロッケの息子ということを気にせず、関取になって親に楽をさせてあげたい」と意気込んだ。【鎌田直秀】

 ◆滝川歩(たきがわ・あゆみ)1996年(平8)1月30日、東京都生まれ。角界入りの理由は「人前で緊張しすぎる性格だけど土俵の上だけは大丈夫だから」。愛称は「あゆ」。家族は両親と姉、兄、妹。足のサイズは29センチ。