ロッテの新人9人が8日、浦和寮に入寮した。それぞれが思い思いの持参品を報道陣に披露する。何を持ってくるのか楽しみな選手がいた。ドラフト8位の土居豪人投手(18=松山聖陵)だ。

191センチと9選手の中で最長身。気の強い選手なのかなと思いきや「僕ちゃんとしゃべってました?」。昨年12月4日の入団会見の際に不安そうに確認する姿を見て以来、気になっていた。

そんな土居が寮生活最初の相棒に選んだのが、週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載中の「BUNGO」だった。「中学生の話で、野球素人の主人公が努力して強豪チームでエース争いをする話」だという。好きな登場人物や何か影響を受けたことなどを質問されても「特に…」。まだまだ人前で話すのが苦手なようだった。

本業では長身から投げ降ろす最速148キロの直球を中心に試合を組み立てる投球が魅力の右腕。昨春、母校の松山聖陵を創部48年目で初のセンバツ出場に導いた実績を持つ。

いよいよ10日から新人合同自主トレが始まる。土居は「練習にしっかりついていって、置いていかれないように。しっかり自分のやるべきことをやりたい」と言った。潜在能力の高さはピカイチ。プロの世界で練習を積み、猛者の中でもまれてたくましく成長して…。スタート地点に立ち会える縁に感謝しながら、1軍のマウンドで活躍する姿を楽しみに取材したい。【ロッテ担当=久永壮真】