センターポールに誇らしげに日本一のチャンピオンフラッグがたなびいている。ソフトバンクのキャンプ地、宮崎のアイビースタジアムには2年連続で「日本一」の旗がひるがえった。頂点を極めたとはいえ、チームの思いは「誇らしげ」ではない。昨年はリーグVを逃した。喜び半分、悔しさ半分。いや悔しさの分量が大きく喜びを上回っているようだ。

昨オフの球団行事では「リーグV奪回」が合言葉となった。孫オーナーも「私はやっぱり1番が好き。2番じゃ嫌なんです」と、ビデオメッセージを寄せ、チームの奮起を促した。「日本一」の旗の下で悔しさを募らせるチームというのも珍しかろう。その思い、秋まで続いてくれることを願う。

それにしても2000年代に入ってからはパ・リーグの強さが際立っている。00年から3年連続でセ・リーグが日本一に輝いたものの、その後は圧倒的にパ・リーグが支配している。特に「球界再編問題」以降の05年からはパ11回に対してセ3回。経営難に苦しみ、弱体化しつつあったパ球団の奮起は大したものである。ちなみに、昨年の日本一のフラッグは「赤」だった。今年は「紫」の旗が風に泳いでいる。1985年(昭60)、阪神が日本一に輝いた年から各年、旗色を変えているという。5色のローテーションでコバルト(青)→ぼたん(ピンク)→赤→紫→緑の順番だ。新元号となる今年は「緑」のフラッグになる。ホークスがリーグV奪回、そして3年連続日本一に輝けば、工藤政権では4色目のフラッグを手にすることになる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】