<DeNA10-6中日>◇9日◇横浜

DeNA筒香嘉智外野手(27)が、14年5月5日広島戦(マツダスタジアム)以来となる三塁でスタメン出場。満塁本塁打を含む2発7打点と暴れて中日を一蹴した。不動の正三塁手宮崎が、左有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱。アレックス・ラミレス監督(44)が禁を解いた「サード筒香」の重い決断に最高の結果で報いた。

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チーム思いの主将が、自己最多の「7」打点をたたき出した。普段から「自分のことよりも」。「チームの勝利のために」を言い続ける男。そんな思いがあるからこそ、チームを大勝に導く大活躍につながったのかもしれない。開幕前、横浜スタジアムで行われた全体練習。筒香の足元には「7」と記されたソックスがはかれていた。普段から仲が良い、横浜高の先輩でもある石川のものだった。

開幕を2軍で迎える先輩を体の一部に身に付け、同じフィールドにいた。そんな大好きな先輩が、4日の巨人戦で通算1000安打を達成した際には、人目もはばからず、抱き合った。球団スタッフが用意したケーキを自ら運び「おめでとうございます」とほほをゆるめた。主将として、主砲として-。お立ち台では、もちろん「チームがいい位置にいる。それがエネルギーになっています」と、フォア・ザ・チームの姿勢を一貫した。