松商学園が、9年ぶり36度目の夏の甲子園出場を決めた。昨夏、負けた決勝の相手も、佐久長聖だった。リベンジを果たす形で、甲子園への切符を見事につかみ取った。

 1回表、4番藤井大地内野手(3年)が佐久長聖のエース塩沢太規投手(3年)から頭部に死球を受けた。そこから塩沢の制球が乱れ始め、この回に一挙4点を奪って先制。

 4-4で迎えた8回表2死一、三塁。1番井領大輔外野手(3年)が一、二塁間を破る勝ち越し適時打を放ち、5-4とした。井領は一塁上でスタンドに向けて高く右手を上げて喜びを爆発させた。この井領の適時打が決勝点となり、優勝が決まった。「チームみんながつないでくれて、打つしかない!と思って打席に立ちました」と打席を振り返った。

 足立修監督(53)は「選手たちが必ずやってくれると信じていました。甲子園でも変わらず、泥臭くひたむきな野球で戦います」と笑顔でスタンドにあいさつした。