大冠(大阪)は春夏通じて初の甲子園出場とはならなかったが、王者大阪桐蔭を追い詰めた。1点ビハインドの3回に4連打などで4点を挙げ、一時は優位に試合を進めた。6点を追う9回にも猛反撃で2点差まで迫ったが、最後は逃げ切られた。

 4安打4打点の主将の猪原隆雅捕手(3年)は「負けたことに悔いはない。全力を出し切りました。胸を張って帰りたい」。90年渋谷以来となる27年ぶりの公立校優勝とはいかなかったが、スタンドから大きな拍手が送られた。