2年連続10度目出場で、東北勢の先陣を切った盛岡大付(岩手)が連覇キラーになった。

 昨夏の覇者・作新学院(栃木)を、背番号1の右腕平松竜也(3年)が9四死球を与えながら2安打に封じ、1失点で完投した。「甲子園で強い相手に完投できたのは良かったです」と、練習試合も含めて初めて9回を投げきったヒーローは笑顔を見せた。

 盛岡大付は春夏通じて初めて8強入りした今春のセンバツの2回戦で、昨春の覇者・智弁学園(奈良)を、平松とダブルエースの左腕三浦瑞樹(3年)が1失点完投して撃破。今夏も王者の連覇を阻止した。

 初戦を突破した関口清治監督(40)は「もう少し点を取られるイメージでしたが、守り勝った」と平松の好投を高く評価した。

 みちのく勢の先陣を切ったチームは、10年の八戸工大一(青森)から8年連続の勝利となった。