智弁和歌山が本塁打攻勢で、6年ぶりに甲子園の初戦を突破した。2-6で迎えた5回無死一塁で林晃汰内野手(2年)が中堅へ反撃の2ラン。なおも2死一塁で冨田泰生外野手(2年)が左中間へ同点の2ランを放った。

 勢いづいた打線は終盤に小刻みに点を取り、高嶋仁監督(71)に甲子園最多を更新する64勝目を贈った。

 冨田は「監督に『当たったら飛ぶぞ』と言われていました。本当に飛びましたね。林もやったので、俺も打ってやろうと思っていました。あいつには負けたくないんで」と3番打者を意識。2発を含む13安打9得点と、強打の智弁和歌山がよみがえった。