彦根東(滋賀)は甲子園2勝はならなかったが、粘りを見せた。

 5点を追う9回2死。8回守備から途中出場の仲川が左翼席へソロを放った。「打った時から記憶がない。大歓声で気付いた」と人生初の本塁打に仰天。昨夏に右肘を手術し半年間走ることしかできなかった。滋賀大会は主に守備要員で、1犠打1四死球のみ。「最後の最後で自分の野球ができて良かった」と背番号18が努力を実らせた。

 ◆背番号18の1発 彦根東・仲川は背番号18。03年夏にベンチ入りが18人になって以降、夏の大会で18番の1発は07年小原圭人(神村学園=対金光大阪)以来、10年ぶり2人目。春は14年元氏玲仁(龍谷大平安)と今年の西島一波(大阪桐蔭)が放っている。