盛岡大付(岩手)は、関口清治監督(40)の采配が7回にズバッと決まり、2年連続で16強入りした。

 先発した背番号10の左腕三浦瑞樹が、6回まで1失点。2-1の7回の打席で、関口監督は菜花友紀内野手(3年)を代打に送った。菜花が遊撃内野安打で出塁すると、代走に俊足の三浦奨外野手(3年)を起用。続く1番林一樹外野手(3年)の時にヒットエンドランが決まり、林の右翼線への二塁打で三浦奨が本塁を陥れた。さらに2番大里昂生内野手(3年)が右中間を破るタイムリー二塁打を放ち、貴重な2点が入った。

 7回の思い切った采配に、関口監督は「三浦が6回に球威が落ちてホームランを打たれた。嫌な予感があって。いい打者を出して、いい走者を出す。賭けでした。菜花が期待に応えてくれた」と、うれしそうに話した。

 盛岡大付は今春のセンバツに続く8強入りをかけて、19日の3回戦で済美(愛媛)と対戦する。