大船渡のエース右腕・佐々木朗希投手(2年)が、自己最速を3キロ更新する157キロをマークした。

1回裏2死満塁のピンチに、157キロの直球で二ゴロ。「今日は比較的、調子が良かった。歓声があがったので(自己最速を)更新したのかなと思いました。目標は、まず160キロ。そのあとは超してから考えたい」と笑顔を見せた。

安打や失策で出した無死の走者も、3回、7回、9回と併殺で切り抜けるなど、打たせてとる投球も光った。9回を投げて6安打3四球11奪三振の5-0完封。「良いところと、悪いとろがあったり、50、50のイーブンでした。厳しい所を狙いすぎで四球を出してしまった。良かったのはピンチで三振をとりにいってとれたり、ゲッツーを狙い通りにとれたこと」。球速だけでなく、変化球で緩急をつける配球が、さらなる成長の証しだった。

2回裏には、誤表示ではあるが、球場表示で163キロ。変化球だったため、超満員の観客からは「こりゃあ、うそだろ」。157キロ同様に、どよめきが起こった。