日本が16得点の猛攻で、V候補の米国を撃破した。3連勝でスーパーラウンド進出へ大きく前進した。1次ラウンド最難関とみられていた大一番で序盤から打線が爆発した。

今春のセンバツで東邦(愛知)の優勝に貢献した石川昂弥投手、熊田任洋内野手(ともに3年)のデュオが、神がかり的な勝負強さで合計7打点をたたき出した。

石川はコンビでの活躍に「うれしいですね。代表に選ばれた時から2人で活躍しようと言っていた。最高です」と喜んだ。

石川の貢献は大きい。初回2死三塁。3ボールから狙いすました直球を右翼線にライナーではじき返した。適時二塁打で、すぐさま1-1とした。

先頭の森敬斗(3年=桐蔭学園)が三塁打で出塁したが、後続2人が倒れて三塁にくぎ付け。「このままでは流れが悪くなる。何としても打って、以降と思った。カウントを取りにくる球を思い切り打とうと思った」。狙い通りに甘い直球をとらえた。

大一番の初回に先制され浮き足だっていたチームを、一振りで落ち着かせた。日本の4番の仕事だ。

3回には武岡の内野安打で勝ち越しと、無死満塁から三遊間を抜いた。一気に打線に勢いをつけ、この回打者10人で5得点。さらに4回も5点の猛攻で、突き放した。

永田監督はじめ代表スタッフが野手陣で最初に「当確」を出していたのが石川だった。センバツで投打に圧倒して優勝に導いた実績、精神的な強さ、技術とパワーのバランスなど抜群の総合評価だった。

木製バットへの対応も春から大きく改善した。東邦で日ごろから木製で練習を行い、7月に愛知大会敗退後も、社会人チームの練習に参加して、打ち込んできた。苦しんだ初戦スペイン戦でも8回に同点の左翼線打。「調子が悪いと正面に飛んだりする。なぜか、いいところを抜けてくれる。調子がいいんだと思います」とニンマリ。

今大会好調で、初戦から遊撃レギュラーに固定されている熊田も2点適時打を2本。4打点と大仕事だ。好守備が出ると「守りの熊さん!」とナインから声が飛ぶ守備職人が、バットでも貢献している。

各組6カ国のうち上位3カ国が進めるスーパーラウンドへ、大きく前進した。3戦全勝は日本と台湾だけ。今日2日の直接対決に勝てば、文句なしで勝ち上がりが決まる。進出チームの当該対戦成績は、次のラウンドに持ち込まれるため、初優勝を目指す日本は是が非でも米国、台湾に勝っておかなければならない。

永田監督は「選手が執念を持ってやってくれた。この大会に入って、石川は全ての面で活躍してくれている」と貢献度の高さをほめたたえた。