今夏甲子園に主将として出場した旭川大高の持丸泰輝捕手(3年)が26日、プロ志望届を提出した。2年連続出場の今夏は、初戦の星稜(石川)戦でドラフト1位候補右腕、奥川恭伸から強烈なライナーの中前打を放った。右翼への打球が浜風に戻され右飛になる場面もあった。その対戦が刺激になっており「あそこに追いつきたいという思いと同時に、同じチームになって、あの球を受けてみたい」と心境を口にした。

甲子園で初戦敗退した翌日、志望届の提出を明言した。帰道後、端場雅治監督(50)にも相談。同校出身のドラフト指名選手は過去5人のうち投手が4人で、野手は電電北海道を経て84年に近鉄5位指名を受けた外野手の故鈴木貴久さんのみ。同監督には「野手は相当厳しい道になる」と諭されたが、持丸は「それでも目指したい」と強い決意を口にし、同監督も賛同した。

昨年巨人育成3位指名を受けた沼田翔平投手(19)に続く、同校2年連続の指名を待つ。「身近な沼田さんが行って、自分も目指したいと思えた。育成でも行く」。甲子園から戻った翌日から木製バットで練習を始めた。次のステージを見据えた努力を続け、10月17日のドラフトを待つ。

◆持丸泰輝(もちまる・たいき)2001年(平13)10月26日、旭川市生まれ。旭川西小2年時に永山西クラブで野球を始める。旭川永山中では軟式で4番投手。旭川大高では1年春からベンチ入り。昨夏甲子園は1回戦の佐久長聖戦に4番左翼で先発し4打数1安打。今夏は2番捕手で出場。好きな選手は元ヤンキース松井秀喜氏、捕手はソフトバンク甲斐拓也。家族は両親と姉、妹。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。