プロ注目のエース右腕が、投打で躍動した。26度目の夏の甲子園出場を目指す静岡は、浜名に7-0で8回コールド勝ち。高須大雅投手(3年)がチームを白星発進に導いた。

初回に自己最速145キロに迫る144キロを複数計測した。「飛ばして入った」。2回以降は7割程度に力をセーブし、省エネ投球を心掛けた。「球数制限もあるので、ストライク先行を心掛けた」。相手打線を封じ込め、8回を107球でまとめた。それでも「内角の制球がまだまだ。次までに修正したい」と反省も忘れなかった。

打線でも5番に入り、中軸を担った。先制直後の1回裏2死二塁。中越え適時二塁打を放ち、自らのバットで貴重な追加点を奪った。池田新之介監督(44)から「懐の深い打撃をする。今大会は投打で負担をかけると思う。でも、それができる器を持っている選手」と期待される。「バッティングも好き。攻撃でも力になりたい」と意欲的だ。

20日の3回戦では、清水桜が丘と対する。背番号1は「プレーでチームを引っ張りたい」と闘志を燃やした。2年ぶりの優勝を目指す名門が、好スタートを切った。【古地真隆】