強豪・習志野が準々決勝で姿を消した。

8回まで、木更津総合の先発・島田舜也投手(3年)に2安打に抑えられ、完封負け目前の9回、3本の長短打をつなぎ2点を返し粘りを見せた。

小林徹監督(59)は「投手、守備、攻撃。全ての面で相手の方が一枚上回っていました」と振り返った。

元ロッテの橋本将氏の長男・橋本玖侑(くう)捕手(3年)は、7番捕手で先発出場。3打数無安打だったが、捕手として2人の投手を好リード。7回には四球で出た走者が企てた二塁盗塁を刺した。

試合後は「自分たちの力が足りなかった。悔しい気持ちでいっぱいです…」とガックリと肩を落とした。前夜は父から「試合前、緊張すると思うけど、それをうまく生かして絶対に甲子園に行け」とラインでメッセージが届いた。「リラックスして試合に臨むことができた。父は憧れの存在です」と父の存在を支えに戦った。今後は大学進学を希望し「4年後は父と同じ舞台(プロ)を目指したい」と力を込めた。

例年よりも早い習志野の夏の終わり。小林監督は「9回は、3年生は粘りを体感できたでしょう。それはこれからの野球の糧にして欲しい。そして、1、2年生は、最後まで何か起こるかわからない、というものを体感してくれたんじゃないかと思いますね」と、この試合をきっかけに、それぞれの成長を期待した。