東海大静岡翔洋は、第5シードの桐陽に8-4で快勝。原俊介監督(43)にとっては、2016年の就任以来、初の夏4強入りとなった。

投打の主軸が役割を果たし、8年ぶりに準々決勝を突破した。2-0とした2回2死一、二塁。3番落合昂天(ほたか、3年)が、左翼越えに2点適時二塁打を放つ。4番石上賢真(3年)、5番牛久保圭吾(2年)も連打で続き、この回一気に5得点。試合序盤で大きく桐陽を突き放した。

4点を失って迎えた7回無死一、二塁のピンチでは、5回から右翼の守備に回っていた先発のエース鈴木豪太(3年)が再登板。「流れを変えることが役割」と相手の反撃ムードを断ち、逃げ切った。原監督は「前半は野手が的を絞って打ってくれた。鈴木も難しい再登板で落ち着いて投げてくれた」と、うなずいた。

準決勝は掛川西と対する。落合が「ベストゲームをして勝つ」と言えば、鈴木も「気負うことなく戦いたい」と言った。2試合連続でシード校を破った勢いそのままに、次は今春の東海王者をたたく。【前田和哉】