今春の東海大会王者で第2シードの掛川西が、伝統校対決を制して4年ぶりにベスト4へ駒を進めた。島田商のエース新木柊(しゅう、3年)から7点を奪い、7回コールド勝ち。今大会2度目の登板となった、先発のエース榊原遼太郎(3年)が、6回3安打7奪三振無失点の快投を披露した。

初戦の2回戦・島田樟誠戦(8○0)以来のマウンド。休養十分の背番号1が、力を解き放った。勢いのある直球を軸に、相手の強力打線に三塁を踏ませぬ圧巻の投球。「良い状態で投げられた。試合をつくる役割を果たせた」と胸を張った。好投するエースを打線も援護。5回までに7得点を奪って快勝し、4年前の準決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。

23年ぶりの夏の甲子園出場まで残り2勝となった。「甲子園で勝つためにやってきた。最後まで自分たちの野球をやり通す」と榊原。頂点まで歩みを止めるつもりはない。【古地真隆】