チーム唯一の3年生にとって、最後の夏はほろ苦かった。

1点を追う8回2死満塁で、主将で捕手の上郡・深沢琉生(3年)は高く打ち上げ、遊飛に倒れた。「チャンスをものにできず、ふがいない」と悔しがった。試合後には何度も「申し訳ない」と謝った。

入部当初はもう1人、同学年の仲間がいたが、1年生の12月に退部。それからは、同期のいない環境で練習してきた。「先輩もいいけど、同期と争いながら練習したかった。寂しかったし、嫌だった」と本音を漏らした。それでもたった1人でチームを引っ張った。惜敗で初戦敗退。「ふがいない。2回のチャンスをものにできず申し訳ないという思いでいっぱいです。少しでも経験させるために後輩を上に行かせてあげたかったんですけど。後は後輩に託します」。一緒に戦ってきた後輩を思い、新チームでの奮闘を願った。【竹本穂乃加】