プロ注目の怪物スラッガー、花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が、岩手・盛岡市にオープンした新球場きたぎんボールパークのこけら落としに登場した。

試合後は、高校通算本塁打を117本まで伸ばし、高校最多とされる早実・清宮幸太郎(現日本ハム)の111本を超えたことを明かした。

佐々木麟の主な一問一答は以下の通り。

-新球場を見てみての印象は

完成する前も何度か工事中の時に見たことがありましたし、ここで岩手県の新たな歴史が始まる第1歩を、自分たちがプレーすることができることを、期待や希望を自分自身込めていましたし、それ以上にここから新たにプレーできることに感謝というか、ここから高校野球がさらに発展していくことが大事なのかなと思いました。

-試合の感想は

攻撃陣もヒット数は多くなかったが、点数は取れていましたし、守備陣も最低限守れていたと思うので、最後は(第1試合が)サヨナラで終わったんですけど、課題はピッチャー陣が打たれている部分がはっきりした。改善、カバーに努めていきたいと感じました。

-高校最多本塁打記録を持っていた清宮がかつて在籍した早実と対戦したが

もちろん憧れの選手の1人でしたし、その中でも自分がプレーするモットーはチームのためというのが第一というのは確かなので、(本塁打)本数の期待をかけられている中でしたけど、自分がやることは自分らしくスイングすることが大事だと思っていて、本数は意識していない。自分自身、自分のスイング、自分のバッティングを徹底してやることができていた。ここから大事な大会が控えているので、そこにしっかり自分のベストを尽くせるようにつなげていきたいです。

-新球場での今後の目標は

もちろん夏に優勝することがここでの第一の目標だと思っているので、自分たちのやることは変わらず、夏に優勝して甲子園に出られるように、まだまだ課題が多くみられて、自分たちは自信はまだないんですけど、全員で課題と向き合って、自信を持って最後の夏の大会に向かうことが大事だと思います。

-WBCで花巻東OB大谷翔平の活躍を見たか

見る機会はあったので、自分としてはすごい刺激になりましたし、チームもWBCで日本代表の皆さんが、世界一をとってくれたこともそうですし、大先輩である大谷翔平さんの活躍を見て、チームもだいぶ刺激を受けたと思っています。

-妹秋羽(しゅう)内野手が在籍する女子硬式野球部が選抜大会の決勝(4月2日)に進出したが

チームが勝つことが大事だと共有しているので、女子硬式も優勝を目指して頑張ってほしいです。

-新球場1試合目で自分が本塁打を打ってやろうという気持ちはあったか

特にそういうことは考えてなかったですし、自分らしさを出すこと、チームが勝つことが第一で、結果的に負けてしまったんですけど、自分では意識してなかったので、得点に絡めるバッティングをテーマにしているので、質を高めていきたいと思います。

-今冬は左足のかかとをけがしたと聞いたか

今日も指名打者での出場でバッティング中に振り込んでちょっと足を痛めてしまった。問題ないと思うが、大会が控えているので、大事を取ってこういう形で出させてもらいました。

-冬はバットを振り込んできたか

今年は最後の冬なので、ウエートトレーニング、振り込みに力を入れてきた。力強さとか打球の質とかも上がってきたと思うし、今日は本塁打が出てないですけど、だいぶ冬を通して飛距離が伸びてきたと成果を感じている。今日がゴールではないと自分自身思っていて、大事なのは夏なので、そこに向けてベストを尽くしたいと思います。

-振り込みはどれぐらいやったか

数ももちろんこなしてきましたし、1球1球考えながら、いかに自分らしくスイングするか、ミートするかをやってきたので、そこでベストを尽くそうと思いました。

--昨秋時点で106本を放ち、今春で11本を積み上げたが

結果としてはそういう形で出ていますけど、自分自身、記録には全く意識がないので、今年1年、自分のテーマはいかに打撃の質を上げていくかが大事だと思っている。そこは変わらずに、チームが勝つためにいいバッティングができればいいと思っています。

-今春の11本は手応えがあるか

完璧に捉えられた打球もありましたし、若干崩されても少し体さえ残っていれば、飛距離が飛ばせると実感があった。いろいろ冬にやってきた成果が表れているかなと思っているが、まだまだ課題があるので、改善していきたいです。

-主将が変わったが、どういうふうに貢献したいか

周りからもチームメートからも自分の結果を出すことに集中してほしいという思いが伝わってきた。やることは変わらないですが、チームが勝つために声を出してプレーでも周りを引っ張りたい。周りが助けてくれる分、自分も恩返しして結果につなげていきたいと思います。

花巻東・佐々木麟太郎が歴代高校最多本塁打 清宮幸太郎超え117本告白も「本数意識してない」