静岡の藤田駿斗内野手(3年)は、兄弟での甲子園出場を目指す。兄誠也さん(23)は、同校の正二塁手として17年センバツに出場。2試合で計4安打4打点と活躍した。藤田も同じ二塁手として最後の夏を迎える。「兄と『夏は自分が行く』という話もしている。あの歓声の中でプレーしたい」と目を輝かせた。

広角打法が魅力の右打者で、1年秋から主力を張る。出塁率も高く今春は1番に座ったが、今夏は3番を務める見込みだ。池田新之介監督(45)は「勝負強さもある。ポイントゲッター」と期待。藤田も「好機で打席が回る。練習から常に意識してやっている」とイメージを膨らませる。

全体練習後にも、逆方向を意識して打撃練習。「インパクトまでの距離を長くして、より強い打球が飛ばせるように」とトップの位置も微調整するなど、武器を研いできた。今月17日に行った上田西(長野)との練習試合では右中間三塁打をマーク。「逆方向に良い打球を打てた。順調に準備ができていると思う」と手応えをつかんだ。

21年夏以来2年ぶりの甲子園を目指す戦いは、浜松大平台-常葉大橘の勝者と対する2回戦から始まる。藤田は「いろいろな人に支えられてここまで来た。甲子園で活躍する姿を見せて恩返しがしたい」と結んだ。名門の中軸を担う自覚、周囲への感謝をバットに乗せ、兄も立った聖地への道を切り開く。【前田和哉】

◆藤田駿斗(ふじた・はやと)2005年(平17)11月6日、浜松市生まれ。小5から浜松南リトルで野球を始め、中学時代は浜松南シニア。右投げ右打ち。家族は両親と兄、姉2人。171センチ、76キロ。血液型B。