近江が中止の102回大会を挟み、5大会連続17度目の出場を決めた。
同点で迎えた3回裏無死一、三塁。多賀章仁監督(63)が「1点を先に勝ち越したい」と動いた。4番で主将の横田悟内野手(3年)にスクイズのサイン。三塁方向に転がして成功(記録は内野安打)。試合の主導権を握り、接戦を制した。横田は「4番として打たせてもらっているが、バントのサインが出るのをわかっている。それが(今年の)チームカラー」と振り返った。
昨夏は西武に入団した山田陽翔が投打で引っ張り、甲子園4強入り。しかし新チーム結成の昨秋は県大会3回戦で彦根東に敗れた。横田は「謙虚に、弱いチームと自覚して(いる)」と話す。山田のような大黒柱はいない。4番打者でもスクイズするのが今年のチームだ。「線となってつながる」とナインの力を結集し、勝ち上がった。
終盤に猛攻を食らい、1点差に詰め寄られたが、逃げ切った。横田は「日本一という目標に向かって頑張っていきたいです」と力強く言った。夏の甲子園は2年連続で準決勝まで進んだ。滋賀県勢初の優勝へ、今年は全員野球で、聖地へ向かう。【奥谷爽】

