<全国高校野球選手権:神村学園10-2立命館宇治>◇9日◇1回戦

高校野球のドラマは、勝った者にだけ生まれているわけではない。日刊スポーツでは今夏、随時連載「君がらんまん」で、勝者だけでなく敗者にもスポットを当てた物語をお届けする。

   ◇   ◇   ◇

立命館宇治は、総勢22人のデータ班の後押しで聖地に来た。データソフトを提供した同志社大1年の田中博士(はくと)さんも聖地に駆けつけ「分析することで野球をする価値が上がったらうれしい」と語った。

3年生のメンバー外部員と教員4人がパソコンで専用ソフトを使い、自チームと相手の特徴をまとめた。中心となった俵積田(たわらつみだ)大斗、野間祐太、戎谷(えびすだに)慶人、末次裕二朗ら3年生部員4人は「地方予選から2時間ぐらいある1試合をそれぞれが担当して。好奇心があって、メンバーの勝ちに貢献したいから」と勝利だけを意識した。

データ班は「僕らは、データを作って頭に情報が入っているので、直接相手の選手の特徴を聞かれるようになりました。わかってる情報が役に立ってうれしい」と声を弾ませた。「大学の野球部でも、やってくれって言われたらやります!」。画面の前で戦う夏もあった。【中島麗】