立命館宇治の主軸で高校通算43発の3番・北川陸翔(りくと)外野手(3年)は、初の聖地で2安打1打点を放った。

0-6の6回無死二塁。右翼線いっぱいに打球を飛ばした。右前適時打で1点を返し、甲子園初打点を挙げた。「2ストライクとられていたので、低めの変化球で勝負した」と持ち前の選球眼を発揮した。「監督さんには、よく叱咤(しった)激励をもらった」と感謝した。

里井祥吾監督(40)は「夏を通じて低めや逆方向への当たり、追い込まれてからの打撃などすごく成長を感じた。投手もできる。打撃力でチームの精神的な柱であり、期待通りの活躍をしてくれた」とねぎらった。

スタンドで家族が声援を送った。父秀信さん(55)は「本人はまだ満足していないようだけど、頑張った姿は頼もしい。努力はうそをつかない」と見つめた。

元々は同校の寮から通学していたが「寮だと門限が午後8時に戻らないといけない。家に引っ越して、グラウンドを遅い時間まで使って、そのときそのときの課題を克服できました」と明かした。

2年春に家族が兵庫・南あわじ市から京都に引っ越し。サポートを受け、バットを振り続けた。「母がご飯や世話の1つ1つを丁寧にやってくれた。自分がのびのびと野球ができて感謝の気持ちでいっぱい」と土をしまった袋を手に、甲子園を去った。【中島麗】