恐怖の6番打者が打ちまくる。第105回全国高校野球選手権(甲子園)で初戦を突破した花巻東(岩手)は10日、大阪府内でフリー打撃やノックなどで汗を流した。強力クリーンアップのすぐ後ろに座る6番広内駿汰外野手(3年)は、岩手大会でチームトップの打率5割をマーク。1回戦・宇部鴻城(山口)戦でも2点適時打を放ち、勢いに乗っている。

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花巻東打線の浮沈のカギを握るのは6番広内になりそうだ。打順は高校通算140本塁打の3番佐々木麟太郎内野手、4番北條慎治外野手、5番千葉柚樹内野手(いずれも3年)の強力クリーンアップのすぐ後ろ。攻撃にさらなる厚みをもたらすためには、広内の活躍が欠かせない。

「ランナーが多くいる中で打席が回ってくることが多いので、勝負どころで1本が打てるようにしたい。プレッシャーがかかる打順だと思うが、考えすぎずに自分のやるべきことをして、その結果がタイムリーだったりにつながればいい」

宇部鴻城との初戦はクリーンアップがつくった好機を得点につなげた。4回に佐々木麟が先制打を決め、北條が左前打。千葉が進塁打で1死二、三塁の場面で打席が回ってきた。2ストライクと追い込まれるも、中前に2点適時打。「何とかバットに当てることを意識し、たまたまああいう結果になった。次の試合もチームに貢献できるようにしたい」と力を込めた。

憧れた甲子園にレギュラーとしてたどり着いた。昨春センバツはメンバー外。スタンドから仲間に声援を送った。「同学年で試合で活躍していた人もいたので、悔しい気持ちもあった」。先月の岩手大会は18打数9安打でチームトップの打率5割。花巻東を甲子園に導く原動力になった。

13日の2回戦はクラーク(北北海道)と対戦する。「内容にこだわらず、最終的に1点でも多く取って勝てればいい。個人の結果ではなくチームが勝つことだけを考えてプレーしたい」。広内が花巻東打線を活性化させる。【山田愛斗】

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