県大会から逆転勝利を続けた文星芸大付の打撃をけん引した強肩強打の黒崎翔太外野手(3年)の夏が終わった。「歴史を変えるぞ、とやってきた。その思いは後輩たちに託します」と、力を込めた。

相手投手の緩急をつけた投球に無安打も、7回には捕手として二塁への盗塁を刺しピンチを救った。「配球ミスはなかったけど、もっと下に構えて低めに投げさせればよかった。そこだけが悔いが残ります」と、話した。

捕手として、人間として成長した2年半だった。同じ捕手出身の高根沢力監督(49)からは日ごろから「男として根性をもってやれ。捕手も根性がないとできないぞ。男として最後まで全うしろ」と、言われ厳しく指導されてきた。黒崎は「いつも配球でミスをすると、下を向いていた自分が、今は強くなれました」と、どんなに打たれても、投手を力強くリードし続けた。高根沢監督は「頼もしく思いました。人としても成長してくれて、投手の面倒も見てくれて、うれしかったですね」と、目を潤ませた。

この夏、チームは「託された思いを胸に新時代へ~時代を変える逆襲の獅子」をスローガンに掲げ、夏に臨み、センバツ出場の作新学院を破り、甲子園では1勝を果たした。試合終了後、黒崎は後輩たちに「甲子園、帰って来いよ」と、笑顔で声をかけた。

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