神村学園(鹿児島)が、「タレント軍団」に立ち向かう。
夏連覇を狙う仙台育英(宮城)との準決勝を翌日に控えた20日、兵庫・西宮市内で最終調整。選手は約2時間、フリー打撃のみを行った。150キロ超え投手3人をそろえるなど、巨大戦力を誇る昨夏王者との大一番。小田大介監督(40)は「チーム力」で戦う意気込みを示した。
初優勝まで、あと2勝。一振りに気合が入り、選手の体から大粒の汗が滴り落ちる。小田監督は打撃ケージ後ろから見守り「まずは自分たちの野球をしたい。勝つイメージはまだ湧いていません。でも、負けないイメージは湧いています」と力強く言った。
前日19日、準々決勝の映像で相手をチェックした。打線は今大会チーム別最多の計4本塁打を放ち、4戦で計40得点。「ロースコアの勝負へ持ち込みたい」と勝機は接戦勝負にある。「うちにスター選手はいない。チーム力が勝負のカギを握ります。打線としてつながっていけるチーム攻撃ができれば」。今大会は各打者が「つなぎ」を意識し、4戦49安打、37得点と切れ目ない打線になった。
勝てば夏の甲子園初の決勝進出となり、県勢として春夏通算100勝の節目に到達。小田監督は「意識しています。鹿児島県のためにも頑張りたいです」と力を込めた。神村学園が夏連覇を阻止する。【佐藤究】
○…計3カ所からのフリー打撃で、ナインは汗を流した。マシン2台をマウンド約2メートルほど手前に設置し、打撃投手も同様の距離で投げ込んだ。全国屈指の「投手王国」とされる相手投手陣を想定し、速球に目を慣らした。今岡歩夢主将(3年)は「当てにいくような打撃はしたくない。しっかりスイングして、1球1球に食らいつきながらチームに勢いを与えたい」と力を込めた。

