仙台育英が夏連覇に向けて勝ち進んでいる。昨年の白河の関越えが、選手たちにいっそうの自信、勇気を与えたように見える戦いぶりだ。聖光学院(福島)、花巻東(岩手)と力のある東北勢と戦い、勝ち残った。投手陣はのびのび投げているし、打撃陣も力強い。大阪代表の履正社との接戦を制したのも大きかったのではないか。2年生の主力もいる。次の世代も見据えたチーム作りを感じる。
慶応は準々決勝で、沖縄尚学の好投手、東恩納君を攻略した。5番延末君ら打線の集中力には目を見張る。各打者の構えを見ても無駄がない。投手にすれば、どこに投げたらいいのかと思わせるような打線。左右の好投手を擁し、チーム構成にもスキがない。
同じ関東勢の土浦日大は、私がPL学園(大阪)の監督時代に84年夏の決勝で対戦した取手二(茨城)の三塁手、小菅監督が率いる。まさに取手二を思い出させる打線で、各打者がセンター中心に打ち返している。5番松田君はバックスクリーンに2本塁打。指導、練習のたまものだと思う。
神村学園は、日大の付属3校を倒したおかやま山陽を準々決勝で圧倒。4試合37得点の攻撃力で仙台育英投手陣をどう攻略するのか。どこが優勝してもおかしくない4校が出そろった。
桑田、清原が甲子園の土を初めて踏んで40年となった今大会に、清原の次男・勝児君が慶応の一員で出場している。85年夏の決勝では、朝日放送の植草貞夫アナが「甲子園は清原のためにあるのか」と実況。勝児君も好機をつくって、103年ぶりの準決勝を戦う慶応の起爆剤になるのではないか。4校のドラマを楽しみに準決勝以降を見守りたい。(PL学園元監督)

