帝京長岡が佐渡に7-0の7回コールド勝ちした。4-0の7回裏2死二、三塁。4番茨木佑太(2年)が右中間にコールド勝ちを決める3点ランニング本塁打。エースで4番の茨木はこの日は野手に専念。公式戦初本塁打を含む、4打数3安打3打点でチームを8強に導いた。準々決勝は20、21日にハードオフ新潟で行われ、帝京長岡は21日、夏甲子園出場の東京学館新潟と激突する。
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迷いはなかった。三塁コーチの手が回っていることを確認した茨木は速度を落とさずに三塁を蹴った。スライディングすることなく悠々と生還するランニング本塁打だ。4-0の7回裏2死二、三塁。カウント3-0から内角の直球を強振した。「直球を狙っていた。でも少し詰まった。芯でとらえたかったけど」。それでも打球は右中間を深々と破った。7回で7点差となり、コールド勝ちを決めた。
芝草宇宙監督(54)が「詰まっても持っていく力がある」と認める長打力を披露した。もぎ取るようにコールド勝ちを決めた一打は、自身の公式戦初の本塁打だった。練習試合で2本放っている柵越えとは感触は異なったが「本塁打には変わりないので」とチームを勝利に導く1本を喜んだ。
この日は「本職」投手での出番はなく、4番左翼手で野手専念でフル出場。本塁打以外にも単打2本を放った。「4番なので、しっかり点を稼ぐことを意識した」。打撃練習では実戦を意識し、打撃投手から球種を伝えられない状況で打ち込んできた。ただ1人、3安打と成果をみせた。
昨年のエースで、阪神のドラフト4位ルーキー、兄秀俊(19)はウエスタン・リーグで先発組に入り、2勝を挙げる。「(兄の)登板日をチェックしている。自分も勝たないと」と刺激をもらう。兄が果たせなかった甲子園出場が、高校生活の最大の目標だ。だから緩みはない。「うちは一戦必勝。気持ちを切らさず、しっかりやらないと」。夏の覇者、東京学館新潟と対戦する準々決勝(21日)を見据えた。【斎藤慎一郎】

