元日本ハム投手、芝草宇宙監督(54)率いる帝京長岡(新潟2位)は敦賀気比(福井3位)に延長10回タイブレークの末、5-11で敗れた。同校初の甲子園となる来春センバツ出場は絶望的となった。
エースで4番の茨木佑太投手(2年)が3-5の9回裏、同点2ランを放つなど意地を見せたが延長10回に6点を奪われ、力尽きた。3校が出場した新潟県勢はこの日で姿を消した。準決勝は21日に行われる。
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簡単には終わらせない。意地を見せた。3-5で迎えた9回裏1死一塁。帝京長岡は崖っぷちの状況で打席は4番の茨木。「こんなところで負けるわけにはいかない」。カウント1-1の3球目、内角直球を振り抜いた。打球は高々と舞い上がり、フェンスに張り付ついた左翼手の頭上を越える同点2ラン本塁打となった。「うしろにつなぐ意識しかなかった。結果的に同点になって良かった」。普段は表情を崩さない茨木も、この瞬間だけは何度も右拳を突き上げた。
エースとしても腕を振り続けた。前日14日の1回戦、高岡第一戦(7-0、8回コールド)で先発し6回81球。公式戦初の連投となったこの日も9回154球の熱投だった。初回に4安打を浴びて先制を許すが、高い修正力で2回以降はスコアボードに0を並べた。だが、1-3の8回に2点を奪われ、同点とされると、9回には勝ち越しを許した。「あそこ(8、9回)を抑えていれば、タイブレークにはならずに勝てていた。自分の実力不足」と反省を口にした。
それでも茨木は下を向いていない。「目標の甲子園を目指して、その延長戦に目標のプロがあると思う。この冬鍛え直して、来年の春、必ず帰って来る」。この敗戦を糧に、さらなる成長を誓った。【大島享也】
○…またしても“敦賀気比の壁”に阻まれた。新潟県勢は13年秋に日本文理(1回戦、5-1)で勝利して以来、春秋の北信越、夏の甲子園を合わせて同校に13連敗を喫した。芝草宇宙監督は「試合前から選手たちは闘争心を持って戦ってくれたし、終盤の粘りも良かった。選手たちは素晴らしかった。最後、勝たせてあげられなかったことが、選手たちにも申し訳ないですし、そこが一番悔しいです」と話した。

