「あっぱれ!」をもらう! 創部100周年で春夏通じて4度の全国制覇を誇る古豪・大体大浪商が5回コールドと完勝発進した。昨秋から母校の指揮官に就任した中村好治監督(70)がタクトを振るい、夏初勝利を手にした。名門復活にはNPB史上最多3085安打を誇る張本勲氏(84)を含む同世代のOBらも豪快な差し入れで全面バックアップ。1979年(昭54)以来45年ぶりの夏の聖地へ、「オール浪商」で大阪の頂点を狙う。
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大体大浪商ナインが夏初陣で躍動し、“あっぱれ”な完勝スタートを決めた。両校無得点の3回、無死満塁から2番北川琢深(たくみ)外野手(3年)の二塁後方に落ちる先制打を皮切りに、打者一巡の猛攻でこの回一気に8得点。4、5回にも1点ずつ加点し、10-0の5回コールド勝ちだ。創部100周年を迎えたメモリアルイヤーの夏の初戦を快勝で飾った。
昨秋に母校の指揮官に就任した中村監督がタクトを振るい、新体制での「夏初勝利」をもぎ取った。14年に三重高を率いて夏の甲子園準優勝へと導いた名将は「僕も52年ぶりにここへ帰ってきたんで、気持ちが結構入りますね。70歳を超えてもね。そういう面では新鮮ですね」とニンマリ。半世紀ぶりの「大阪の夏」に胸を躍らせた。
偉大な先輩たちも古豪復活を全面的にバックアップしていた。TBS系の人気情報番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナー「週刊御意見番」で21年末までレギュラー出演し、「あっぱれ!」「喝!」でおなじみの張本氏を中心とした浪商時代のOBらからは、昨秋に30キロの米を10セット以上、寮生にはヒレ30人分とサーロイン30人分の計60人前の肉などの差し入れがあったという。指揮官は「身に余る差し入れをいただいた」と感謝した。
張本氏からは「『喝!』と言わせないように」という愛のこもった激励も受けたという。指揮官は「『オール浪商で勝つ』というイメージは少しずつ、先輩らも一緒になってやってくれているので」。夏の甲子園は中日やロッテで活躍した牛島和彦を擁し4強入りした79年を最後に遠ざかる。指揮官は「みんなで(甲子園出場を)実現できたら」と気合十分。節目の年に大阪制覇へと導き、大先輩に「あっぱれ!」と言わせてみせる。【古財稜明】

