日大三(西東京)が、14年ぶりの夏の頂点をあと1歩のところで逃した。決勝戦で沖縄尚学に競り負け準優勝。「強打の三高」らしく新基準の低反発バットに対応しながら勝ち進んできたが、大一番で6安打1得点と攻撃陣が振るわなかった。

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日大三の田中諒は、4番の責任を果たせず号泣した。新基準の低反発バットが導入された昨春以降、初となる1大会2本塁打。あと1本で、2年生4番としては84年夏の清原和博(PL学園)らに並ぶところだったが、無安打に終わり「自分のスイングができなかった」と悔やんだ。

最も悔いが残ったのは、2点ビハインドの8回1死一塁の第4打席。スライダーを引っかけ遊飛に倒れ「クソ!」と大声が出た。「ホームランが出れば同点だったのに、チャンスをつぶしてしまって」と申し訳なさが募った。

「新チームは自分が引っ張って、また戻って来ます」と甲子園の土は持ち帰らなかった。1年生から4番を務め、通算20本塁打の主砲は「50本、100本と、そのくらい打てるように」。頂点に届かなかった悔しさは、高校最後の1年で晴らす。

○…エース近藤は「この仲間と、ここまで来られたことがすごくうれしかった」と声を震わせた。6回途中からマウンドに上がるも2死二塁から勝ち越し打を浴び、8回にはさらに1点を献上した。試合終了の整列後には、沖縄尚学のエース末吉と抱き合い「ナイスピッチャー。来年も頑張って」とエールを送った。「今までやってきた中でもしつこい野球をしていて、自分たちの1つ上をいっていた」と脱帽した。

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