3年ぶり出場の専大松戸(千葉)は北照(北海道)に完封勝ちし、持丸修一監督(77)がセンバツ最年長白星をマークした。
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“持丸采配”ズバリ的中だ。老練な指揮官の鋭い読みが、試合の均衡を崩した。3回まで無得点。打ちあぐねるナインの姿を見て、専大松戸・持丸修一監督(77)が「バットを徹底して短く持っていこうか」と作戦を立てた。選手たちが指2、3本分短く持つなど実行し、長短打絡めた3安打と犠飛で一挙4点を奪う攻撃につなげた。
終わってみれば専大松戸の得点はこの4回だけにとどまったが、効果は絶大だった。昨秋の公式戦防御率1・52の北照・島田を攻略し、右中間に走者一掃の適時三塁打を放った柴田は「1番から9番でランナーをためて、しっかりかえすことができた」とうなずき、持丸監督は「生徒たちが『バットを短く持っていこう』『こういうところを打とう』と、徹底してやってくれるチームです」と忠実に遂行した選手をたたえた。
来月には78歳を迎える指揮官にとっても、記念すべき1勝だ。センバツでは最高齢での勝利監督になり「別にそれは全然感じていなくて。ただ、やっていただけ。甲子園での勝利というのは、やっぱりいつになってもうれしいですよね」と笑みを浮かべた。夏の甲子園を含めても2番目の高齢勝利。記録更新の意欲を問われ「高校の方がなんて言うかだね」とニヤリ。年齢を言い訳にせず、限界を決めない。貪欲に勝利を追い求める情熱が、甲子園に挑む名将の原動力だ。【平山連】
◆高齢監督勝利 専大松戸・持丸修一監督は48年4月17日生まれの77歳11カ月。監督の年齢が判明する限り、23年夏の大垣日大・阪口慶三監督(当時79歳3カ月)に次ぐ2番目の高齢勝利。

