<高校野球南北海道大会:抽選会>◇7日
駒苫の夏、再び!
第93回全国高校野球選手権(8月6日開幕)の出場を懸けた南北海道大会(18日開幕=札幌円山)の組み合わせが決まった。夏の甲子園2度優勝の駒大苫小牧が、初戦で昨夏代表の北照と激突。室蘭地区代表決定戦で左手甲を骨折した岩瀬駿介捕手(2年)を欠くが、逆境をバネに4年ぶり代表を狙う。
駒大苫小牧は、大きなハンディを抱えて17度目の南大会に挑む。組み合わせ抽選会に臨んだ主将の山口熙(ひかる)一塁手(3年)は「岩瀬がプレーできないけれど気持ちは1つ。あいつの分まで、みんなで頑張りたい」と語気を強めた。正捕手の岩瀬は苫小牧東との代表決定戦の1回表、一塁にヘッドスライディングした際に左手甲を痛めた。2回裏からは高橋一真捕手(1年)がマスクをかぶった。
その後に骨折が判明し、6日に手術、7日に退院した。佐々木孝介監督(24)は「みんなでカバーしようという気持ちになっています。ケガは痛いが、逆に大きな力が生まれることもある」と話し、新たな一体感が胎動していることを感じている。出場選手登録変更締め切りの17日まで回復状況を見極め、プレーができない状態でのベンチ入りも視野に入れている。2年生ながら昨秋から実戦経験が豊富で、経験の浅い1年生捕手をベンチで補佐する役割も考えている。
04、05年に甲子園連覇した栄光のチームも、07年夏を最後に大舞台から遠ざかっている。09年秋からは、主将として04年の初優勝を経験した佐々木監督が率いるが、昨夏は初戦で札幌一に11-12の打撃戦の末敗れた。多くの駒苫ファンも、復活を今か今かと待ち続けている。
19日1回戦では、昨年春夏連続で甲子園出場した北照とぶつかる。「相手どうこうよりは、どこと当たってもいいように準備をしてきました」と佐々木監督。残り期間は10日余りだが、正捕手不在のピンチを全員でカバーする。南大会を勝ち上がれば、甲子園での岩瀬復帰は可能だ。山口主将は「甲子園でやるために、1年間、頑張ってきた。岩瀬と一緒に行きたい」。部員78人の思いを代弁した。【中尾猛】
◆夏の駒大苫小牧対北照
過去3度、05年から3年連続で対戦し、駒大苫小牧が3連勝。初対戦は05年決勝で5-4。北照の加登脇(元巨人)が9回に場外本塁打を放ったが、逃げ切った駒大苫小牧が南大会3連覇を果たした。06年準決勝は3-0。北照の植村(現日本ハム)に1安打に抑え込まれた駒大苫小牧だが、田中(現楽天)が投げ勝った。07年の準々決勝は6-1。駒大苫小牧が3投手の継投で快勝した。

