<高校野球山形大会:酒田光陵4-1寒河江>◇18日◇3回戦◇荘銀・日新スタジアム

 酒田光陵のエース菅原卓也主将(3年)が毎回の16三振を奪う好投で、寒河江を下し8強入りを決めた。

 菅原主将がエースと4番の役割を果たした。投げては6安打2四死球の1失点完投。最後は相手8番を空振りに仕留め、出場全員奪三振を完結。毎回の16奪三振に「驚きです」と、冷静に振り返った。

 投球スタイルを変えた。以前は力一辺倒だったが、春の県大会後に得意のスライダーを封印。直球とカーブだけの組み立てで打たせて取る投球術を磨いた。大会直前にはカットボールを習得。緩急も使い分けられるようになり、投球の幅を広げた。菅原は「(握りの)縫い目をちょっと変えて投げただけ」とあっけらかん。「結果的に振ってくれた」と自己最多の奪三振を振り返った。

 4番打者としても7回表2死二塁から中前適時打を放ち、勝利を決定づけた。菅原は「次は芯を外した投球で接戦に持ち込みたい」と、第1シード日大山形に挑む。【佐々木雄高】

 ◆菅原卓也(すがわら・たくや)1997年(平9)3月21日、山形県酒田市生まれ。泉小4年から野球を始め、酒田六中では軟式野球部に所属。酒田光陵では1年秋から内野手でベンチ入り。2年夏に投手に転向し、秋からエース。家族は両親、姉、妹。右投げ右打ち。169センチ、66キロ。血液型B。