<高校野球山形大会:酒田南9-1山形城北>◇20日◇準々決勝◇荘銀・日新スタジアムやまがた

 酒田南の4番三浦颯大(そうた)捕手(3年)が5回無死満塁から、今夏3本目となる本塁打を放ち、山形城北に7回コールド勝ちで4強進出した。

 酒田南の主将で4番の大型捕手・三浦が自らのバットで、2年ぶりの甲子園出場に向けて前進した。同点の5回裏無死満塁。カウント3ボール1ストライクから内角直球を強打。「これまでで一番感触が良かった。打った瞬間に入ったと思った」という打球は、高校通算15本目。自身初のグランドスラムだ。3回戦の九里学園戦は本塁打2本で4打点。2戦連発に加え、6回裏1死一、三塁から走者一掃の中越え三塁打も放った。計6打点の三浦は「センター返しをイメージしました。気持ちがいい」と笑顔を見せた。

 昨夏は打率7割以上も、準決勝の日大山形戦では3点を追う9回表1死満塁で空振り三振に倒れ敗戦。準決勝の相手はその日大山形。今春の県準決勝でも敗れた。三浦は「チャンスに打ててこそ4番。進化した自分を見せたい」と雪辱を誓った。【佐々木雄高】