来月、世界中が注目する北京五輪が開幕する。高校野球でも、水泳の北島康介(25)、陸上の室伏広治(33)ら金メダルが期待されるアスリートの母校にスポットを当てた。本郷(東東京)は平泳ぎを得意とする舟橋卓左翼手(3年)がチームの中心。

 本郷は00年卒業の先輩で、校訓の「強健、厳正、勤勉」を地で行くアテネ五輪の金メダリスト、北島康介先輩にあやかり、一戦必勝で上位を目指す。

 中心は、勝負強い舟橋だ。小3から野球を始めたが、幼稚園の年少から中学受験の直前まで続けていた水泳では、北島と同じ平泳ぎが得意だった。中学以降は野球に専念したが、水泳で鍛えた身体能力は健在で、通常の練習は楽々とこなす。

 4年前、宣言通り頂点に立った北島だが「事前に宣言した覚えはなく、有言実行の男ではない」と謙虚だった話を聞き、「黙々と練習するあこがれの先輩」と敬意を抱いた。北島を見習い、練習に力を入れ、メニュー以外にもプロ選手の動きを分解写真などで熱心に研究し、今では「ストライクなら、どんな球でも打つ」と豪語するまでに成長した。

 小川均監督(33)は今大会のメンバーを「まじめな選手が多い」と評価する。レギュラーメンバーに2年生が3人いるがエース皆川翔吾(3年)は「まとまりがあり、投げやすい」とバックを信頼。安井哲也主将(3年)も「エースが投げると守りやすいし、元気でチームワークが良い」と胸を張る。

 競技は違うが同じ伝統の校風で育った者同士。ナインは「北島先輩に活躍を知ってもらいたい」との思いが強い。上位進出で、エールを送る。