<高校野球南埼玉大会:立教新座5-4武蔵越生>◇24日◇準決勝

 学生監督率いる立教新座が、武蔵越生にサヨナラ勝ちして23年ぶりの決勝に進出した。2点を追う8回裏に同点に追いつくと、9回裏には2死二塁から1番竹村彰央外野手(3年)が中前打。本塁への送球がそれる間に、二塁走者が一気にホームを駆け抜けた。伊藤界勇(ひろむ)監督(21=立大4年)は「接戦を制してきて、選手たちが成長してきている」と教え子を称えた。

 竹村は「同点で気楽にいけた」と勝負を決めた一打を振り返った。4試合をわずか1失点で投げ抜いた岡部賢也投手(3年)がこの日は早々とつかまった。3回に3四死球1安打などで4失点。だが、以後は追加点を許さない。そんなエースの踏ん張りにこたえる一打だった。学生監督の率いるチームが決勝に進出するのは異例のこと。チームを1人で切り盛りし、試験も休んで試合に臨んできた伊藤監督は「気負わず、初戦と同じように一戦必勝でいくだけ」と決勝への意欲を語った。