<高校野球北北海道大会:駒大岩見沢5-3白樺学園>◇24日◇決勝

 駒大岩見沢が白樺学園を5-3で下し、北北海道勢初の3季連続甲子園を、北大会31年ぶりの連覇でつかんだ。今春のセンバツでエースだった背番号10の板木勇幸投手(3年)が、12安打を浴びながらも3失点完投。「(背番号1の)沼館がいるので今日も安心して投げられた」と復活した。

 センバツ後は左ヒジ痛から調子を崩し、春の大会以後背番号は10に。それからはなかなか結果が出ず、一時は「野球をやめよう」と考えた。監督や主将にも言わず苦しんだ。打ち明けたのは投手陣にだけ。その時「夏が最後じゃないか。もう少し一緒に頑張ろう」と声をかけてもらわなかったら、この夏はなかった。

 組み合わせは、春と同じ大会初日の第1試合に決まった。春は初戦敗退。板木は「このチームで1つでも多く勝ち、できれば1番最後まで甲子園にいたい」と、センバツの雪辱を誓った。