関西国際大(阪神大学)が苦戦の末に花園大(京滋大)を下し、前回出場の09年以来の初戦突破を果たした。

 4点を追った6回、先頭の上田哲平内野手(4年=福井工大福井)の安打から突破口を開き、3点を奪取。7回も上田の安打で好機を広げ、田中俊樹外野手(4年=須磨正風)の同点打につながった。3点を追った延長10回1死満塁のタイブレークは、先頭打者に指名され、右中間を破る適時三塁打。3人の走者を一気に返し、最後は1死一、三塁から田中が中前に抜けるサヨナラ打を放った。

 5打数4安打3打点の上田は「10回はチームを代表して打席に立つのだから、絶対に打ちたいと思っていました」と胸を張った。1年から先発起用されてきた好打者が、集大成の春に躍動した。