巨人杉内俊哉投手(37)が12日、都内のホテルで引退会見を行った。途中で涙を浮かべながら感謝の言葉を述べた。

 

私、杉内俊哉は今季をもちまして17年間のプロ野球生活にピリオドを打つと決意いたしました。きっと、引退したほとんどの選手が、自分はもっとできたんじゃないかとか、ケガさえなければという、そういう気持ちで、後悔の念がこみ上げてくると思います。僕もその1人です。できることならば、最後までマウンドに立って、そしてチームメートと勝利の余韻に浸りながら、子どもの時に夢見たプロ野球選手が一生続くモノだと思いたかったです。

こうやって引退会見を開かせてもらって、これが現実なんだなとあらためて実感しています。僕の野球人生は決して順風満帆ではなかったと思います。たくさん失敗をして怒られて、過ちおかして。投げるの怖くて眠れない日々も過ごしました。逃げ出したい日もあった。でもマウンドに上がるとたくさんの、ファンの方の声援が支えになって、チームメートは勝ち負け関係なく励まし合って、家に帰ると家族の応援が勇気づけられて、今の自分が成り立っていると思います。

17年という年月が僕にとって、長いのか短いのか、正直分からないですけど、ホークス10年、ジャイアンツで7年、すばらしいチームメートに出会って本当にすばらしい野球人生だったと思います。ファンのみなさま、こんな僕を最後まで応援してくださって本当に感謝しています。ありがとうございました。