ドラフト1位候補の日体大・松本航投手(4年=明石商)が先発し、6回2安打でリーグ通算29勝目を挙げた。

日本ハム、DeNAなど6球団のスカウトが視察。直球は146キロ止まりだったが、低めに制球し、カットボールやツーシームを駆使して打たせて取った。松本は「今シーズンで一番良かった」と笑顔を見せた。視察した西武渡辺SDは「先発タイプの投手はいつも調子がいいとは限らない。その中でどうやって勝てる投球をするか。松本君はゲームを作れる」と話した。

大学生活最終カードは、投球フォームや配球などをガラリと変えて臨んだ。きっかけは母方の祖父からメールで「原点に戻れ。楽しめ」と言われたことだった。「変な力が入らずに投げられた。明日も投げたい。4年間の集大成を見せたい」とエース兼主将は力を込めた。試合は同じくドラフト1位候補の東妻勇輔投手(4年=智弁和歌山)とのリレーで3点差で逃げ切った。