巨人岡本和真内野手(22)が19日、都内の球団事務所で契約更改を行い、6800万円増の8000万円でサインした。今季年俸1200万円から球団史上最高の567%アップを果たした。「すごい最大限の評価をしていただきました。(球団からは)今年に関しては文句の付けようがないと言っていただいた。すごくうれしかった」と話した。増額分の使いみちについては「税金を関係なく全部貯金します」と倹約をほのめかした。

プロ4年目の今季は史上最年少で「3割30本100打点(打率3割9厘33本塁打100打点)」を達成。チームで唯一の全143試合先発出場を果たした。「去年に比べれば1軍で全試合出られたのでそこは良かったと思う。とりあえず、今年に関しては良かったと思うけど、また来年、これ以上の成績を残せるようにやりたい」。

「6番一塁」で2年連続の開幕1軍スタメンを勝ち取ると、6月2日のオリックス戦(京セラドーム)で第89代4番に抜てきされ、第1打席で節目の10号ソロを放ち、その後の試合全てで4番に座り続けた。

8月4日の中日戦(ナゴヤドーム)では初回に小笠原から先制の20号2ラン。22歳シーズン以下での20本塁打は長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜、坂本勇人に続く球団史上5人目の快挙だった。

9月4日の阪神戦(甲子園)では5回2死二塁から阪神小野の直球をバックスクリーン右へとぶち込み、30号2ラン。球団史上最年少の4戦連発で大台に到達した。

9月14日のDeNA戦(横浜)で右手に死球を受けて、21打席無安打と不振に陥るも、97打点で迎えたシーズン最終戦の10月9日の阪神戦(甲子園)で7回に32号ソロ、8回の最終打席で2ランを放ち、劇的に100打点に到達。

11月の日米野球では侍ジャパンの4番に抜てきされるなど、飛躍の1年となった。「まずはチームで優勝、日本一に向けて、もっともっと勝負どころで打てるように取り組んでいきたい。選手としてもっと成長していきたい。1年だけと言われるのが一番、嫌なので、毎年キャリアハイでいけるのが理想だと思っている。同じままだとやられる。(相手投手の)攻め方だったりをしっかりと見直すことも大事だと思う」と来季以降、さらなる飛躍を誓った。(金額は推定)