明大が大逆転勝利で5季ぶり、通算40回目の優勝を決めた。

初回に満塁本塁打などで6点を失い、3回にも1失点。0-7と大きくリードされたが、4回から追い上げた。代打の日置航内野手(1年=日大三)のリーグ戦初安打、初打点となる適時打などで2点を挙げた。5回にも2点、6回に1点、7回に2点と小刻みに加え、ついに同点。さらに、7-7の8回2死一塁で、代打の松下且興外野手(3年=九州学院)が左中間に勝ち越しの適時二塁打を放った。

1点リードの9回は、エースでキャプテンの森下暢仁投手(4年=大分商)が登板。3者凡退に抑え、胴上げ投手となった。

善波達也監督(56)は「強い法政に勝って優勝できたことは、うれしい。(7点を追う展開で)とにかく、選手の気持ちに火を付けようと、いろいろ言ってきた。(今春を振り返ると)少しずつ、チームになってきた。最初の頃はミスも出ていたけど、1ゲーム、1ゲーム、強くなってきた。私もそうしようと思ってきて、その成果が出たんじゃないでしょうか。40年近く日本一になっていないので、大学選手権を頑張りたい」と喜びを語った。

6月10日からの全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)に出場し、81年以来38年ぶり6回目の優勝を目指す。